45・すっかり忘れていたこと。
もう！本当にいつも頭に無くて、何かきっかけが無くては思い出せないのです。
今、珍しく思い出して、しかもパソコンつけていたから、書いちゃおう！ってね。
それは、私の母が身体障害者って事です。
何度聞いても、すっかり忘れてしまうのです。
これも我が母の性格からなのか、何なのか。
私の母は、おばあちゃんのお腹の中で左腕を下敷きにして、１０月１０日過ごしたんだって。
で、生まれてみたら左腕は長期間の圧迫によって、当然！麻痺してたのだ。ぶら〜ん！
こればっかりは、誰のせいでも無いし、手術とか何とかのお話しでも無い状況。
今９５歳のおばあちゃんは、悪い事した！って気に病んでたりしたらしいけど。ちょっとだけね。
でも！生まれたわが子は、物心ついた時から左手が不自由が普通です。
きちんと左腕が使える。を全く知らない。
だから、人が思うほど不自由さなんて、無いわけです。
生まれつきってのは、その状況が普通・標準になるって事。
だからさ〜育ててもらいながら、ちっとも友達のお母さんとの違いに気付かなかった。
ホント！ぜんぜんっ！
だいたい、母親の左腕がそんな重症な麻痺って知らなかった。
知ったのは小学校の高学年くらいかな〜
甘いものフェチの母と、学校から帰ってお茶してたの。
で、何かの拍子に湯のみ倒したんだったかな〜？？まあ何かそんな事。
その時母が『ママ左手悪いじゃない、感覚無いから、こぼしちゃった〜』とか・・
私は『へっ？！？！？！』って何？感覚無いってさ〜？は〜？？？？？
で、持ち前の好奇心で聞きまくったのです。
『ご飯茶碗持ち上げてないでしょ。持てないもん。』と母。
『え〜？？！！いっつも一緒にご飯食べてて気付かんかった！！！』
だっこもいっつも右腕一本だったよ〜
え〜？？写真、写真、見なきゃわからん！
顔洗うのも、腕は上がんないから、顔を下に持ってってるよ。
え〜！後姿はしょちゅう見てるけど、変じゃなかったよぉぉ〜
針を突き刺して見せてくれたな〜。痛くないよ〜って。
つねらせてもくれたな〜。その時。平気よ〜って。
まあ、上げるとキリ無く、左腕カバーの動作が出る出る。
でも、結局生まれてからずっとだから、それが普通だしね〜と母。
憶えていた時は、違いを見てみようって思っても、すぐに忘れる。
母が身体障害者って頭っから無い。
余りにも自然に、自然に、左腕麻痺をカバーするからね。
自然すぎて、意識出来ない。だから、すっぽり忘れる。
私が普通に何か頼んでも、さりげないから、ぱっと取ってくれるしね。左の物も右手でね。
『私左腕不自由です！』なんて素振りや、感覚も母には皆無いや微量なんですよね。
だから身体障害者の申請すらずっと長い間忘れてて、お医者さんに言われて
ようやく申請したんだってさ。本人に身障者の自覚が無い。の証拠。
今なんて陶芸してます。陶芸！
左腕不自由って忘れてて、こうしてこの瞬間まで、何も疑問感じてなかったけど
これって、手を使うじゃんね〜。その前は書道。お〜！これも手じゃ〜
スポーツは泳ぐし、あ！スキーはストック持てないから、やってないって言ってた！
思い出したぞ！泳ぎは片腕で泳ぐ練習したんだって。でもへたくそらしい。
まあ、兎に角私も家族みんなも、母の友人も知人も、うっかり！すっかり！
母が身体障害者って事を忘れているのだ。
だってちっとも本人が自覚無いからね。
ボランティアしたり、人の看病付き添ったり、家に本当に居ない。いっつも。
飛び歩き、家に居ても、沢山の友達が入れ替わり立ち代りお茶に来て
くっちゃあ、しゃべり、くっちゃあ、しゃべり、で大笑いしてるし。マジ食いしん坊！
こうして客観的に忘れていた事を思い出しながら書くと
本当に自分次第って思うな。自分次第って。な〜んでも！
悲劇のヒロインするのも、自分。
天真爛漫おきらくするのも、自分。
母のお陰か、霊としての基準なのか、私は身障者の人も、健常者の人も
まったく！おんなじ接し方なのです。一緒。まったく。小さい時からね。
特別扱いをしない。する気がわかない。『わかない。』そう！これ！
それも、思い出したから書いてみました。
しっかし、母の事だんな知ってたっけ？？なんて、ここで思ったり。
話す事そのものを忘れているから仕方無いか。欠落してんだからね〜