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このコレワタを書こうと思った理由をお話ししますね。

 

誰とは言っていません。想像であなたが誰と決めるでしょう。

その決めたある人物にあなたがいかに、固定観念をはたらかせているか

少し知って欲しかったのです。固定観念は思い込み・鵜呑み・丸呑みです。(自己中心)

 

人は様々な面があるのです。全て知っている人など本人を含めても居ないのです。

そのことは、あなたが自己中心をすてて、理性で、冷静さをもって、お考えになったらわかるでしょう。

 

素晴らしい人だと思い続けたい。あなたの自己中心・殻です。

本当に利他の愛が強く、自己中心な欲が少なければ、何でもを受け入れられるものなのです。

 

それは、物質的なモノであっても、と、言う事を申し上げたいのです。

どんなに、物質的なモノであっても、受け入れ、自己中心が生まれない事が利他が強いと言うのです。

 

そのことも、固定した思い、あなたの欲を取り払えば、冷静に理性でおわかりでしょう。

人は誰もが同じに素晴らしく、同じに未熟な部分があるものなのです。

あなたの欲で、それを勝手に決めてしまわれる癖に気がつくのです。

 

その事を申し上げたくて、このある人のお話しを書いただけなのです。

誰かが素晴らしいと言いたいのでも、誰かがダメだと言いたいのでも、無いと言うことです。

 

あなた方は、この物質世界に生まれているのです。

物質世界に居ながら、霊のちからである利他の愛をいかに顕現するか。

その大きく、大変に難しい課題を求めて、地上に来られたのです。その動機をお忘れですか。

 

物質的なものを遠ざけ、逃げる事は、あなたの霊としての成長になりますか。

それぞれが、霊として成長を探す道があるのです。

あなたの殻で、見つめ、考えない事です。

 

自己中心の深さ、利他の愛の顕現の難しさ、

それらを読み取って頂きたいのです。

 

 

 

69・ある人のおはなし。

 

 

 

 

その人はある日、からだひとつで、現れました。

傷病に苦しむひとのために、精一杯自分の時間を使いたいと。

 

 

 

 

その人は、一生懸命に毎日、どんな人にでも同じに、同じ心で、看病をしました。

沢山の洗濯物があるのに、洗濯機も使わないで、手で一生懸命に洗っていました。

 

 

 

 

欲の深さに気付かないある人が、親切だと勘違いして、洗濯機をプレゼントしてくれました。

その人はきっぱりと洗濯機を要らないと、断ります。

 

 

 

 

それを見て、聞いて、隠れた欲の深い人達は、そのひとを偉いと言います。

とても、我慢のある素晴らしい人だと、誉めてくれます。無欲な人だと。質素で素晴らしと。

 

 

 

 

そのたびに、その人は辛くて、苦しくて、自分を情けなく思っていました。

素晴らしい人では無いから、洗濯機を断っているのに。

とてつもない深い欲を、まだまだ持っているから、断っているのに・・・・。と

 

 

 

 

その人は、自分の欲の深さと、終わりの無さに、どうしようもなかったのです。

だから、何もモノを近くに持てなかっただけなのです。

 

 

 

 

それほどに、弱くて欲深い自分を、どうしてここに存在させるのか、わからなかったのです。

だから、傷病に苦しむ人を看病しながらでも、見つかる欲と戦うための時間で、祈りの時間が必要でした。

 

 

 

 

何も、何も、最低限の身につけるモノと、食べるモノと、看病に必要なモノしか

私の周りには置いていないのに、どうして、こんなにも、欲がうまれるのですか・・・!と。

 

 

 

 

洗濯機もあげましょうと言われたら、欲しいと思う欲な自分が居ます。

貰ってしまったら、洗濯機に関わる新しい欲が生まれるのを知っています。

 

 

 

 

壊れたら、直したいと、欲がうまれます。洗濯機にあった洗剤も要ると、欲がうまれます。

一つしかなくて、足りないと思う欲も生まれます。新しい洗濯機を知れば、そちらがいいと欲が生まれます。

 

 

 

 

洗濯機で、怠惰な欲が生まれたら、次に怠惰な欲を満たす、便利なモノを欲しいと欲が生まれます。

洗濯機さえ無ければ、これだけの新しい欲だけでも、防止出来ると、気付いていました。

 

 

 

 

その、底の知れない、欲深い自分の心を、見つめ、いつも、逃げる方法が、

余分なモノを、身近に置かない、使わないだったのです。

 

 

 

 

そして、洗濯機があり、時間に余裕が出来ても、それだけ多くの人を看病できるとは

自分で思えなかったのです。多くの新しく生まれた欲に邪魔をされる弱い自分を知っていたからです。

 

 

 

 

そこまで、自分の周囲を簡素にしなければ、傷病に苦しむ人に集中出来ない自分。

それを、人は誤解して、素晴らしい人だと、言います。

 

 

 

 

そのたびに、その人は消えたくなるような、恥じる気持ちで一杯だったのです。

名前も名乗りたくない位に、欲が深く、一心不乱にしたい事に集中出来ない自分。

(私の事など忘れて欲しいと、注目しないで欲しいと)

 

 

 

 

誉められるほどに、人に賞賛されるたびに、苦しみや辛さは増したのです。

誉められた人間では無いと。未熟で、未熟で、あまりの欲の深さに、仕方ない方法なのだと。

 

 

 

 

祈りはその人の、浄化の時間だったのです。

自分の今日も、新しく生まれた欲を、静かに見つめ、自分の欲深さに反省をする時間だったのです。

 

 

 

 

無私の時間の少ない自分。すぐに欲が生まれ心が乱れる自分。

消えてしまいたいほどの、恥じ入る気持ち。

 

 

 

 

私はどうして、こんなにも辛い、醜い心を見る時間をすごさなければならないのですか・・・欲です。

明日こそ、新しい欲がこれ以上増えないように、無心な時が少しでも増える事を・・・・・欲です。

祈りすら欲が生まれます。自分を振り返り、反省する以外には、欲ばかり・・

 

 

 

 

そんな人を、人々は何も知らないで、素晴らしいと言います。

そのたびに、苦しい思いを、その人がしているとは、知らないで・・・・。

 

 

 

 

本心から私は素晴らしい人では無いのですと、言っているのに。

本心から自分の心の弱さを知っているから、自衛している生活のカタチなのに。

 

 

 

 

欲を真正面から見つめ、生み出さない努力を、しているだけなのですと。

無心の時間と、欲の時間を、逆転する方法がこれしか思いつかないのです!と。

 

 

 

 

表面しか見ていない人は、今日も賛美の言葉をおくります。

そのたびに、辛さと苦しさをそのひとは、感じている心も知らないで。

 

 

 

 

消えない欲。すぐに新しく加わる欲。

浄化を毎日何時間もしても、私には足りません!と時に叫ぶ心の声を。

人々は、知らないだけなのです。

 

 

 

 

私を賞賛しないでください。

あなた方と変わらない、それよりも、もしかすると、ひどい欲を持っているかもしれない私を。と。

 

 

 

 

人は同じに未熟なのです。

誰かだけが飛びぬけて素晴らしいのでもないのです。

誰かだけがひどく、だめなものでもないのです。同じくらいな私達なのです。